さつきの晴れブログ

現役管理栄養士のつぶやき

おなかが痛いときの食事のコツは?

どうも。さつきです。

 

 

もう3月も後半ですね。みなさんいかがお過ごしでしょうか?私は引っ越しの準備やら、退職の手続きやらに追われて最近おなかをやられ気味です・・・(;^ω^)つらーい

 

前回の記事でちらっと書きましたが、わたくし潰瘍性大腸炎という病気を持っていることもあってかおなかが頻繁に痛くなります・・・!

 

satuki-hare.hatenablog.com

↑まだ読んでない方はこちらからどうぞ

 

ということで!今回は私、管理栄養士のさつきが「おなかが痛いときの食事のポイント」について書いていこうと思います!

 

☆ポイント① 消化に良いものを食べる

胃や腸が弱っている時は、うどんやおかゆなど、消化の良い食べ物をとることで消化器への負担を減らしてあげるのが◎(作るのがしんどければ、カップうどんやレトルトのおかゆでも大丈夫です♪)

生の野菜、わかめなどの海藻類、辛い刺激物、などは特に消化しにくくお腹にとって負担が大きいので控えるのがおすすめです。私はこの病気になってから、野菜は必ず蒸すか炒めてから食べるようにしていますが、生か加熱済みかでお腹の痛さが全然違います・・・!

 

☆ポイント② 毎日ある程度決まった時間に食べる

消化器官にも仕事のリズムがあります。毎日決まった時間に食べるようにすると、消化液も規則的に分泌されるようになるため消化がスムーズになります。逆に、ばらばらの時間で食べるようにしていると、本来寝ている時に起こるはずの蠕動運動などが起きている時に出てしまい、腹痛になりやすくなってしまいます・・・(;^ω^)私はこれで、よく深夜に腹痛でのたうち回ることが多いですね。笑

 

☆ポイント③ 糖質とタンパク質は多め、脂質は少なめ!

satuki-hare.hatenablog.com

こちらの記事でも紹介した通り、お腹が痛くても3大栄養素をとるのは大切!というか、これをしっかりとらないと治っていきません・・・(;^ω^)

ただ、お腹が痛いときのポイントは「脂質は抑えめに」ということ!脂質、つまり油ですが、これが多いとお腹に負担が増えて下痢等を誘発してしまいます。揚げ物や、脂身の多すぎるお肉などは腹痛悪化のもとに・・・!タンパク質は、卵・大豆製品・魚類・脂身を切り落としたお肉などで摂るのがおすすめです。調理法もできるだけ揚げ物以外にするようにしています。(まぁたまになら食べちゃいますけどね、我慢しすぎてストレスになるのも良くないので!と言い聞かせてます♪笑)

 

☆ポイント④ ストレス要因から逃げる

これはもう、大前提ですね。ストレスは万病のもとです。過労や睡眠不足があれば、上記のポイントをどんなに守れていてもすべてが無駄になってしまいます。が、これが一番難しいですよね・・・。生きていてストレスを感じないなんて無理だし。でも、大きすぎて体や心が削り取られていくようなストレスからは、私はどんな手を使ってでも逃げるべきだと思います。守るために、戦うために、逃げるべきだと思います。あなたの体以上に大切なものなんて、本来ないはずです。

ゆっくりお風呂に入ったり、アラームをかけないでたくさん眠ったり、おいしいものを食べたり、やりたかったゲームをやりこんだり、お友達とこころゆくまでおしゃべりしたり。

自分自身が「楽しい、幸せだ」と感じられていないと、どんなに栄養バランスの良い食事でも吸収されにくくなってしまう、というでデータを大学の時に見たことがあります。ぜひとも”食事を楽しむ”ということを大事にしてみてくださいね♪

 

 

ということで、おなかが痛いときの食事のコツについてお話してみました。環境の変化や季節の移り変わりで、身も心も疲れちゃう人が多いこの時期に、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。

 

みんなで元気に春を迎えてやりましょう!

潰瘍性大腸炎を発症したときの話①

どうも。さつきです。

 

久しぶりの投稿になってしまいました。このところ引っ越し準備に追われていて、それはもうバタバタでした。実は、大学に入るときに一人暮らしを始めてから今までの6年間、1度も引っ越しをしたことが無かったのですが、引っ越しってこんなにやることいっぱいあるんですね・・・!

もう大変で大変でびっくりです。

 

この度、人生ではじめて海を渡る大きな引っ越しをするにあたり、

「今までの人生で、一番大変だったことは何だっただろう・・・?」

とぼんやり考えたのですが、まっさきに

「どう考えてもこれだな」

と思い浮かぶものがあったので、今日はそのお話をしてみようと思います。

 

タイトルにもある通りですが、私は

潰瘍性大腸炎

という病気を持っています。

 

潰瘍性大腸炎とは?】

・大腸粘膜を侵し、びらんや潰瘍を形成する疾患である。

・10代後半~30代前半に好発する。

・直腸に始まり、口側に向かって連続して広がる。

・慢性的な炎症持続例や、長期の罹患歴がある例、直腸に炎症がとどまる以外の例では大腸がんになることがある。

・日本では近年患者数が増加しており、2014年で17万人にのぼる。

・軽傷では、下痢・粘血便が繰り返し見られる。

・重症例では、血性下痢、腹痛、発熱なども見られる。

・炎症の長期化により、栄養状態が低下し、体重減少や貧血などもみられる。

引用文献;『レビューブック管理栄養士2019』岡庭 豊

という病気です。

 

 

私は中学3年生の秋ごろに発症しました。高校受験の数か月前のことでした。その時お医者さんに言われた内容は、当時の私には衝撃的なものでした。

「この病気は、一生治りません。」

 

発症したときは、毎日信じられないような腹痛と戦い、トイレをするだけで涙が出るほど痛く、食も進みませんでした。出そうとしても出ないし、何度もトイレに行かなきゃいけないし、便器は血だらけで見ると怖いし、体重もどんどん落ちていき、自分の見た目が大嫌いになりました。

だから余計に、「一生治らない」という言葉に目の前が真っ暗になる感覚がしたのを今でもよく覚えています。

 

その日から、給食がみんなと食べられなくなりました。給食の時間になると、逃げるように保健室へ行き、母の作ったおかゆと、ゼリー状の栄養補助食品を食べ、給食時間が終わるのを待っていました。

家でも私だけは別メニュー。

すごく寂しくて、食事が全然楽しくありませんでした。むしろ苦痛で仕方なかった・・・

出血がひどく、貧血になっていたので週に2回は病院に行き、鉄剤を打ってもらっていました。通院がある日は学校を早退して病院に行きます。みんなと学校終わりに楽しく下校することも減りました。

腹痛と戦いながら、腹痛が弱くなる合間を縫って受験勉強をしました。トイレにこもる時間が長いから、トイレの中に暗記ものの一覧表を作って、少しの時間も無駄にしないようにしました。

病気でも関係ない、私は頑張れる!と躍起になっていました。

 

それでも、他人とは容赦がないもので、知識のない人たちから、

「暴飲暴食したんだな~?(笑)」

と自己管理不足であるかのようなことを言われたり、

「腹痛?そのくらい誰でもあるじゃん」

と大したことじゃないという扱いをしてくる人もいました。

(後に知ることになりますが、この病気ではあるあるな話のようです(-_-;))

学校の一部のクラスメイトからは、通院で学校を頻繁に早退する私に

「さぼりじゃん、仮病だろ」

と言ってくる子たちもいました。

またタイミングの悪いことにこの時は人生で初めての受験生で、自分のが成績より少し上のランクの高校を目指していたこともあり、親からは「本当に受かれるの?」と日々心配されていました。

精神状態は、限りなくボロボロだったのを覚えています。

 

好きで病気になったわけじゃないのに、なんでこんなこと言われなきゃいけないの?なんでこんなに苦しいの?病気だと、受かれないのかな?がんになるのかな?普通に生きていけなくなるのかな?

だって「治らない」んだもんね・・・

と、日々落ち込んでました。

 

今だから思えますが、この病気に限らず自分がもつ苦しさを他人に理解してもらうというのはとんでもなく難しいことです。だからこそ、自分も相手も、双方が理解し合おうと寄り添い合うには努力が必要不可欠です。

 

でも、まだそれがわからなかった中学3年の私には相手に理解してもらおうという努力の仕方もわからず、うまく伝えられず、自分の気持ちの整理もつかず、日々傷ついては泣いてを繰り返しておりそれはそれは苦しい時期でした・・・。

 

それでもなんとか持ち直して、

「どんなに傷つくことを言われても、諦めたくない。病気でも、私は私。やりたいことはやりたいんだ!」

と、苦しかったこともばねにして、なかば意地で受験も無事合格し、あこがれの高校生活を勝ち取りました。私の高校生活は本当に毎日が楽しくて、私の人生のなかでも本当にいい思い出になっています。

意地で無理やり頑張ることが、いつも必ずしも良いとは思いませんが、あの時は頑張ってよかったと心から思っています。

(社会人になってからも意地で頑張ろうとして、失敗した。というお話もあるのですが、それはまた別の回で。笑)

 

この時の苦しい体験があるから、今の私があるし、

この経験があったから、人と分かり合うためにはどうしたらよいか、自分を守るためにはどうしたらよいかを考えていけるようになりました。

まだまだ「もっと違う伝え方ができたな」と反省することも多いですが、あの時の経験を思い出し、日々工夫する努力をしているつもりです。

 

あの苦しすぎる状況の中、いったいどうやって持ち直したのか?

それはまた次の記事でお話ししようと思います。

 

私と同じ病気で苦しんでいる人や、この病気に限らず日々頑張って生きている人にとってこの記事が少しでもお役に立てればいいなと思います。

 

みんな、頑張って生きててえらい!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3大栄養素のはなし

どうも。さつきです。

 

吹雪の中、どうしても食べたくなり、頑張って歩いて食べてきました。

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ご近所の辛みそラーメン

寒い日に食べるのがまた格別ですね!

よく、「栄養士なのにラーメンとか食べるんだ!意外!」みたいなことを言われますが、週1で食べてるくらいラーメン大好きです♡カップラーメンに至っては週2ペースで必ず食べてるし、コンビニのお弁当も冷凍食品も大好きです。

 

栄養士の勉強をしていてとにかく思うのは、

「何を食べても、どんな生活をしても、大丈夫な人は大丈夫。」

ということ。その逆もしかり。限度はありますがね。

病気なんてなるときゃなるので、みなさん好きなもの食べられるうちにめいっぱい食を楽しんでください!と願うばかりです。

 

健康に良い食事って、難しそうとか、我慢しなきゃいけないこと多そうとか、あんまり良いイメージ持たれないことが多いですよね。実は、「極度の肥満で相当ストイックなダイエットが必要」とか、「厳しい食事制限がないと治療できない病気」とかでもない限り、健康的な食事って、基礎を知っていればそんなに難しいものじゃないと思うんです。

 

ということで!

本記事では、食事に関する知識の基本ともいえる三大栄養素についてご紹介していこうと思います。

 

三大栄養素とは

みなさん、一度は耳にしたことがあるであろうこの「三大栄養素」というワード。そもそもこれは何か、といいますと

  • 糖質(ごはん、パン、麺類とかに多い)
  • タンパク質(肉、魚、大豆、卵とかに多い)
  • 脂質(サラダ油、オリーブオイル、バターとか)

この3つの栄養素を指した言葉になります。なぜこの3つが「三大」と銘打たれているのかというと、人間が摂取する栄養素の中で最も多く、そして必要なものだから!だそうですよ。

 

糖質について

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これは、炭水化物とも言われますね。小学校の家庭科の授業なんかではよく、「みんなの体を動かすエネルギーになるものだよ~」などと説明されますが、これは全くその通り。むしろそれ以外説明のしようがないくらいです。

糖質(炭水化物)とは人間が生きるのに必要なエネルギーの素のことです。

ので、これがないことには人間は動けませんし生きられません。「糖質抜きダイエットしてるけど私生きてるよ?」という方、それはご自身の体にある筋肉などのタンパク質を分解して体がエネルギーを絞り出してくれているからです。体重が落ちているのは、筋肉が分解されているからであって、贅肉が分解されているからではありません。筋肉が分解されると、身体を壊しやすくなり、大変危険です。糖質を抜き続ける、というのは本当に本当に危険な行為ですので、絶対にやめてくださいね!!

 

タンパク質について

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タンパク質は、簡単に言うと身体を作る素のことです。

人間が生活していくのに必要な「筋肉」であったり、体内のありとあらゆる組織、また、爪や肌なんかを作り出す素になる栄養素です。きれいな肌を保つために必要な最も基本的な栄養素とも言えますね!一つ前の段落で説明したように、人体がエネルギー不足になった時には、臨時で糖質の役割である、「人が生きるのに必要なエネルギー」にもなってくれます。

 

脂質について

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脂質ときくと、「肥満の素・・・!」と思い警戒してしまう方も多いと思いますが、必ずしも肥満の素になる栄養素ではありません。

今回はあえて簡単に説明しますが、脂質とはエネルギーを貯蔵するものです。

糖質よりも少量で、糖質よりも多くのエネルギーを生み出してくれます!が、糖質のようにすぐにエネルギーになってくれません・・・。脂質は体内に貯蔵され、人間が長時間運動をするときなどに燃焼して、その時初めてエネルギーとなってくれるのです。だから、運動量の少ない人が脂質の多いものを摂取しすぎると、溜め込むだけ溜め込んで燃焼させないので、肥満になりやすくなってしまう。というわけですね。

 

でも、一口に脂質といっても様々な種類、さまざまな働きがあり、摂るべき脂質もあれば、摂りすぎ注意な脂質もあります。美肌を保つのに必要不可欠な脂質もあれば、血液をサラサラにしてくれる脂質もありまして・・・。脂質の説明は長くなりそうなので別の記事でまた詳しく書いていこうと思います!

 

まとめ

そんなわけで、今回は三大栄養素についてのお話をしてみました。個人的には、毎日必要な栄養素を過不足なく取るなんてことはほぼ不可能なので、サプリメントプロテインなんかも使いながらで全然良いと思いますし、1週間とか1か月単位で帳尻を合わせていければもういうことなしだと思います!

食事は楽しく食べるほど吸収がよくなる、なんてデータがあるくらいですから、一番健康な食事は「楽しい食事」であると常々思っています♪

みなさんぜひ、楽しい食生活を!

 

 

カフェインのはなし

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どうも。さつきです。

 

最近ハーブティーにはまっています。

といってもスーパーなどで簡単に手に入る、

トワイニングのパックのやつですが。笑

 

私は都会のおしゃれな女性にあこがれているので、

いつかはかわいいガラスボトルにハーブティーをいれて、

そこにドライフルーツなんか入れちゃったりして、

毎日持ち歩いて仕事中もこまめにおしゃれに水分補給をする・・・

みたいな将来にあこがれています。

 

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こんな感じの。笑

私の小さな夢は置いといて、

 

今回は、カフェインについてお話してみようと思います。

 

カフェイン、と聞くと最初に思い浮かぶのはコーヒーでしょうか。

ご存じの通り、カフェインはコーヒーの他にも、

紅茶、緑茶、エナジードリンクなどさまざまな飲み物に含まれています。

ココアやチョコレートにも少量含まれています。

 

カフェインには、神経を興奮させる作用や、

血管を収縮させる作用があります。

具体的には、

ドキドキしたり、眠れなくなったり。

ひどくなると、頭痛やめまい、吐き気などを引き起こすこともあります。

もちろん、過剰な摂取はお肌にも悪影響です。

 

とはいっても、食事や休憩の時にお茶を飲んだりする分には

ほとんど問題はありません。

問題はエナジードリンクです・・・!

商品によっては1本飲むだけで、1日の上限値を超える

カフェインの摂取をしてしまうものもあり、

過去に死亡例もあるほど高濃度のカフェインが含まれている場合があります。

エナジードリンクを飲む際は、カフェインの量によく注意してくださいね。

 

ということで、最近の私のおすすめはハーブティー

ハーブティーカフェインが含まれておらず

香りも良くてリラックス効果があります。

また、種類によってはビタミンを豊富に含むものもあり、

美肌にも効果的♪

また温かい飲み物なので、代謝をよくしてくれます!

季節問わず、普段から温かい飲み物を飲む習慣をつけておくと

より美肌に近づけますね☆

 

まだ寒さが続くこの季節、

みなさんもハーブティーでリラックスタイムを楽しんでみては

いかがでしょうか。

 

 

管理栄養士の実態

どうも。さつきです。

 

みなさん、

「管理栄養士さん」に会ったことはありますか?

聞いたことのある職業だけど、

会ったことがあるって人は実はそんなにいないのではないでしょうか。

会ったことのある人って、どこで会ったことがあるんでしょう…?

 

まぁ良く言われるのは、

「あぁ、病院とかで食事のダメ出ししてくる人か」

「給食のおばちゃんとか?」

「献立考える人だよね」

みたいな感じですかね。

なんとなく皆さん、

「細かい」「怖い」「几帳面そう」「料理上手」

みたいなイメージを持たれることが多いです。

 

この記事では、

社会人2年目の現役管理栄養士からみた

「管理栄養士」という職について

感じたことを書いていこうと思います。

 

 

【管理栄養士ってどこにいるの?】

管理栄養士の活躍の場は、実はとても広いです。

・病院(総合病院、クリニック、産婦人科、検診センター、歯科医院で雇ってくれることもあります)

・行政機関(乳幼児健診や母親教室にいたりする、地方公務員が一般的です)

・保育園

・給食委託会社(大量調理が必要な施設に派遣される)

・施設(高齢者施設や児童養護施設)

・学校

・スポーツ分野(チーム専属管理栄養士等)

・メーカー(食品系や美容系が主)

・サロン(エステなど)

などなど、まだありそうですがざっとこんな感じ。

 

 

【管理栄養士の卵が辿る道】

栄養士といえば料理上手!

みたいなイメージもあるようですが、

管理栄養士の大学では、

必ずしも皆が料理上手や料理好きでは無かったし、

なんなら料理嫌いな人の方が多かったですし、

私も料理が好きなわけじゃないです。

料理が好きなら調理師を目指せば良いと思います。

 

わたしたちが知りたかったのは『栄養学』です。

その為に高い学費を出して4年生大学に通いました。

※管理栄養士は、4年生大学で専門の学科を履修し、尚且つ国家試験に合格しないとなれません。

 

ですが、栄養学を知るためには必然的に食材や調理について知る必要があり、だから仕方なく料理も覚える。と言った感じでした。

 

食材を知り、調理を学び、栄養学を学び、臨床知識を身につけ、人体の構造も覚え、行政の仕組みも知り、栄養学を人に教育するための教育論や心理学的な内容も学びます。

そうして合格率60%程度の試験を乗り越えて

やっとの思いで管理栄養士になるのです。

 

 

【管理栄養士の実態】

そんな大変な道のりを乗り越えた先にあるのは…

そう、「就職」です。

そこで初めて管理栄養士の卵たちは

この職業の実態を知ります。

 

活躍できる分野は幅広くあると思っていたのに、

来る求人は

「病院での調理補助」

「老人施設での調理と栄養管理」

「保育園での調理」

どこを見ても調理、調理、調理、、、。

 

病院での栄養相談や、メーカーの営業職なども

ちらほらありましたが、

そのどれもが驚きの薄給!!!!!!!

 

最初は絶望でした。

こんなにいろんな分野を頑張って学んだのに、

結局社会からは、「調理師に毛が生えた程度」の存在としてしか認識されていなかったのです。

結局社会からは、高卒程度の給料の価値しかない、

と認識されていたのです。

 

メーカーの商品開発部などで活躍できる栄養士は

ほんの一握り。

しかも新卒でなれるようなところはほぼなく、

経験者募集のところがほとんどでした。

 

絶望した管理栄養士の卵たちは、

仕方なく興味もない調理の仕事につきます。

下積みをして、いつか憧れの職に就こうと。

 

…ですが、

ほとんどの管理栄養士はここでリタイアします。

 

なぜなら、

 

そこでは栄養学なんて微塵も必要とされておらず、

ただ日々の仕事をミスなくこなすことが求められる。

安く大量に食事を作らなければいけない環境では、

より良い食事にすることすら叶いません。

学んだ知識を活かすことは愚か、

忘れないように復習する余裕もないような

業務に追われる日々。

体力仕事で、時間も不規則なところも多く、

おまけに厨房には、怒鳴る人、時間に追われピリピリしてる人、乱暴をする人などが溢れていることが多いです。(私の主観ですが)

 

いろんな活躍の舞台を夢に見て、

必死にさまざまな知識を習得してきた私達は、

想像と現実のあまりのギャップに

そして、日々削られる体力と気力に

毎月の金銭的な悩みに

だんだん耐えられなくなっていきます。

 

卒業して2年の現段階で、

大学時代の同期の約半分程度は早くも

栄養も食事も、全く関係ない分野で

管理栄養士という肩書きを使わずに仕事をしていて、

しかも、

頭が良かった友達ほど、栄養士から離れていっている印象があります。

 

悔しいけど、これが今の日本の現状です。

 

最近は少しずつ栄養学の大切さに気づいてくれる方が増えてきているようで、栄養士の仕事の幅も、広がっていっている気がします。

 

もっと栄養学が、社会で認められて、

皆さんの身近なものになって、

管理栄養士を夢見る子たちが、絶望して

諦めずに済むようになってほしいと願っています。

 

その為に、私も日々勉強して、

いろんな分野で活躍できるようにならないと

と思っています。

 

管理栄養士という職業が、

調理師や事務員と混同されることなく、

誰でも片手間に取れるような資格だと

軽んじられることなく、

「管理栄養士」として認識される日が

きっとくると信じています。

 

若手管理栄養士のぼやき~自己紹介編~

どうも。さつきです。

 

記念すべき初投稿ですので、まずは自己紹介を。

 

 

【プロフィール】

・名前の由来は、親がトトロ好きだから。

・2020年卒、管理栄養士歴2年目。

・大手給食委託会社就職後、パワハラを受け、

 持病(潰瘍性大腸炎)が再燃し半年で退職。

・療養生活をはさみ、現在保育園にて期限付きで勤務中。

・近々転職予定。

・食と美容についての仕事に就くべく、日々思索中。

 

ざっとこんな感じでしょうか。

 

ブログを始めた理由としては、

「アウトプットの力を高め、自分を客観視できるようになりたかったから。」

「自分の経験や知識を見てくれる人がいる、というのがどんなものか、知りたいから。」

です。

文章を書くのはあまり慣れていないので、ご容赦頂けると幸いです。

 

このブログでは、

・管理栄養士2年目の私から見る「栄養士」という仕事について

・美容に関する栄養学について

・私のぼやき

などを書いていこうと思っています。

 

みなさま、お見知りおきを。